スペインMBA子連れ帯同中

スペイン帯同妻兼学生の生活&子育てブログ

紅葉狩りにMontseny(モンセニー)へ

11月に行きたかったMontsenyに行ってきました。

 

Montsenyユネスコの生物圏保護区にも指定されている自然公園です。

バルセロナ市内より北にあることもあり、紅葉を見に訪れました。

 

1.モンセニーまでの行き方

 

前回のViladrau訪問でローカルバスの不安定さを実感し、当初はレンタカーを借りる予定でした。

 

しかし、そもそも夫婦ともに運転がそれほど得意でないこと、レンタカーを借りるのも手続き含め面倒そうというのがあり、スペイン語の先生に手伝っていただきモンセニーへの行き先を調べました。

 

結果、Sant Celoniまで電車で行き、そこからSanta Feまでバスがあることを教えていただいたので、そのルートで訪問することにしました。

 

結果的に、今回は行き帰りともバスは遅れず、予定より早く到着したので結果オーライだったと思います。

 

2.モンセニーで紅葉を満喫

 

訪れた時はちょうど紅葉シーズンで多くの人がSanta Feに来ていました。

 

多くの人が訪れているといっても、広いMontsenyを散策する中で混雑は感じず、のんびりと紅葉を楽しむことができました。

 

レイチェル・カーソンSense of Wonderという本がとても好きなのですが、Sense of Wonderの世界が広がっていてとても感動しました。

 

少し湿った落ち葉を踏みしめながら歩いたり、小さな川に出会ったり、木に括りつけられたブランコを楽しんだり、自然を満喫することができてとても良かったです。

 

スペイン語の先生に教えていただいたSanta Feのレストラン(Abet Blau)は満席で昼食を取ることはできませんでしたが、カフェ利用でCrema Catalanaをいただくことができました。

 

帰りのバスでは、野生の羊に出会うことができました。

 

バルセロナ市内から少し距離はありますが、遠出して良かったです。

 

おまけ

 

Montsenyで拾った落ち葉は押し葉にしてトラベルノートに貼りました。

 

それでは。

Hasta pronto!(また近いうちに!)

 

 

栗祭り@Viladrauとバストラブル

10月の週末にViladrauで開催された栗祭りに出かけました。

スペインで111日は諸聖人の日スペイン語でカスタニャーダという祝日で、焼き栗を食べる習慣があります。

スペイン語で栗はCastanya(カスターニャ))

バルセロナ近郊で栗祭りはないかとスペイン語で検索し、Viladrauというジローナ州の街で栗祭りが開催されることを知ったので行ってきました。

 

1.Viladrau

スペインではまだ運転したことがないので、公共交通機関を使って行きました。

Google mapによると、サンツ駅からR3の電車でEls Hostalets De Balenya駅まで約1時間10分+バス436番で25分で着ける模様。

サンツ駅では切符を買うのにクレジットカードが使えなかったり、間違えて高速鉄道の入り口に向かったり前途多難でした。

なんとか電車に乗り込み、そろそろ着きそうだと電車を降りる準備をしていると、目的の駅の一つ手前の駅名が、Google mapで表示された降車駅と同じでした。

あれ、ここ?と慌てて降りようとするもドアが閉まり、娘が「開けてくださーい」と日本語で叫ぶもむなしく電車は発車。

しかしGoogle mapの位置情報では次の駅を指しています。

近くの人が英語で話しかけてくれ、聞くと次の駅で降りればよいとのこと。

一安心して次の駅で降りました。

Google mapの表示の駅名が違ったのか、ほぼ同じ似た名前の駅だったのか、よく分かりませんが…。

そしてバス停に向かうも、電車が若干遅れたため乗る予定だったバスは既に発車した模様。

何人か同じようにバス待ちの人がバス停にたむろしていました。

次のバスは50分後だったのでみんなで待っていると、バスが来ない…

しばらく待っていると、全然違う番号のバスが到着。

近くの人に聞くと、乗り継ぎをしてViladrauに着くバスとのこと。

直通バスがそのうち来るはずだからとパスをして、家族3人でさらに待機しました。

しかし。

予定された時刻になってもバスは来ず、Google mapの表示で数分前まで「定刻」と記載されていたのが、「発車済み」になっています。

スペインあるある、予定のバスがSkipされる現象です。

がぁあああん。

次のバスは更に1時間後なので、ひとまず駅内のカフェに戻り軽食を取りました。

そしてバス停に戻ると…バスが来たああああ!!!

栗祭りよりも、バスに乗り込めた瞬間がその日一番のハイライトでした。

 

2.栗祭り

ようやく到着した栗祭り。

入口から色んな店が軒を連ねています。

広場に向かうと民族衣装を着て鉄砲?を持った人々が音楽と共に練り歩いていました。

この鉄砲の音の大きいこと大きいこと…普通に怖いんですが…。

娘も耳を塞いでいました。

広場では栗が焼かれており、焼き栗を食べました。

ほかほかの焼き栗はとってもおいしかったです。

思ったより栗料理は少なく、ソーセージなど普通の出店が多く出ていました。

本当はここから少し歩いてMonstney(モンセニー)国立公園を散策する予定だったのですが、残念ながら到着するのに時間がかかりすぎた為、時間切れとなってしまいました。

広場の奥には公園があり、娘は大喜びで遊んでいましたが、私は公園の奥から見えるMonstneyを望みながら次はMontsenyリベンジをしようと誓ったのでした。

なお、この日は特にツアーには参加しませんでしたが、Montsenyの栗の木を巡るネイチャーツアーもやっているようです。

 

3.Viladrauからの帰り

さて、栗祭りを駆け足で楽しんだあとはバルセロナまで戻ります。

Google mapの案内に従ってバスを待つと、今度は時間通りにバスが来ました。

良かった良かったと思いながら乗り込み、念のため運転手さんに目的の駅まで行くかを尋ねます。

運転手「駅には行かないよ」

私「これ436番ですよね?じゃあどのバスが行くんですか?」

運転手「そんなこと知らんよ」(スペイン語
 

はあああ?またGoogle mapが違うの?

バスの時刻表にもこの駅を通ることになっているけど…

夫が近くの人に尋ねると、同じくバルセロナに戻るとのことで、少し北にあるVicという駅に行きそこから電車に乗るというのでその人達の後を付いていくことに。

そうしてバスに乗ると、明らかに行きに来た道を戻っており、もうすぐ駅に着きます。

夫がバルセロナに戻る人に「もうすぐ着くみたいだけど…」というと、その人は「でも運転手は止まらないといっているんだよね…」と言いながら、駅の少し手間で「Pasar!(通ります)」と叫んでくれました。

果たしてバスは駅で止まり、我々家族以外にも複数の人たちがぞろぞろ降車しました。

なんなのこの運転手!

外国人相手に適当に煙に巻くのではなく、地元民にまで適当なことを言うとは…

呆れましたがなんとか駅に着き、バルセロナに戻ることができたので良かったです。

ローカルバスはリスクが高いと認識したので、Montsenyに行く際はレンタカーにしようかと考え中です。

 

Hasta pront!(また近いうちに!)
 

子連れフラメンコ@スペイン村のタブラオ・デ・カルメン

子連れでフラメンコを観に行きました。

バルセロナ市内にはいくつかフラメンコが見られる場所があります。

今回は、その中でも雰囲気が良さそうだったスペイン村のタブラオデカルメンTablao de Carmen)へ行きました。

リンク:Best Flamenco Show in Barcelona: the Tablao de Carmen

フラメンコのチケットを買うと、通常9€かかるスペイン村への入場券が含まれるというものです。

1.スペイン村(Poble Espanyol)観光

スペイン村は日本でいう東武スモールワールドのようなところかと思っていましたが、実際にはミニチュアがあるわけではなく、スペイン風の建物を集めた敷地内に広場やお店、ちょっとした美術館等が点在するところでした。

今回はフラメンコのチケットに入場料が含まれていましたが、わざわざこのために9€支払うかとういうと微妙なところです。

特に旅行でスペインに来た人は、わざわざスペイン村だけの為に来る必要はないと個人的に思います。

スペイン村の中の可愛らしい木のおもちゃのお店などを覗きつつ歩いていくと、敷地の端にたどり着きました。

そこになんと、子ども用の滑り台が!

一気に娘のテンションがあがり、大きい子ども向けの長い滑り台を滑り、ちょっと怖かったようでその後は小さい子ども向けの滑り台を何度も滑っていました。

サグラダ・ファミリアの前にも公園がありますし、大人の観光スポットの近くにちゃんと子ども向けの遊び場を設けてくれているあたり、子どもフレンドリーでありがたいです。

2.フラメンコ鑑賞

スペイン村を一回りしたあとはタブラオへ。

チケットは安いものからドリンクつき、タパスつき、食事付きのものがあり、今回はタパス付き(大人66€、3歳以下は無料、41239€)をチョイス。

結果、タパス付きでも食べきれない量が出てきたのでタパス付きで正解でした。

食べ始めて少ししてからショーが始まりました。

雰囲気も良く、何よりステージが近い!

フラメンコのタップの音と、男の人の歌声、楽器の演奏が響き渡ります。

娘はポテトをつまみながらフラメンコにじっと魅入っていました。

「むずかしいダンスだね~」

と娘。

毎日何かしら踊っている娘には、真似できない難しいダンスに映ったようです。

ショーの構成としては、女の人、男の人が踊り、休憩を挟んでまた女の人、男の人が踊るといった構成でした。

18時過ぎに入店し、20時頃お店を出たのでトータルの滞在時間は2時間弱、ショー自体は前後半合わせて1時間ないくらいだったかと思います。

食べながらの鑑賞なのでそれほど長いとは感じず、子連れでもなんとかなるくらいの時間かなと思います。

3.マジカ噴水

スペイン村を出て5分ほど歩くと、マジカ噴水にたどり着きました。

ここでは無料で噴水ショーが見られますが、9月のショーは21時半開始ということで断念して帰りました。

階段にはショーを待っていると思われる人々が大勢座っていました。

この場所からカタルーニャ美術館を見上げるだけでも迫力があります。

噴水ショーは1222日から20時開始(1011日~1221日はメンテナンスの為休止)になるとのことなので、その時にまた訪れたいです。

4.まとめ

雰囲気のあるタブラオでフラメンコを楽しむことができて良かったです。

生で観るのはやはり迫力があり、娘にも何かしらのインパクトを与えたのではないかと思います。

タップが難しすぎるからか、観た後に真似して踊ることはありませんでしたが…。

バルセロナは芸術の街なので、他にも美術館やカタルーニャ音楽堂にも行ってみたいと思います。

Hasuta pronto!(また近いうちに!)

 

家の鍵が開かなくて締め出された@スペイン

家の鍵が壊れました。

ある朝家族で家を出て、夫が忘れ物をして家に戻るも鍵が開かなかったといって戻ってきました。

確かにここ最近回りが悪い時があるなと思いながら娘を学校に送って帰ったところ、鍵が開きません。何度か回すも全然開かないので管理人さんを呼ぶと、鍵屋さんを呼んでくれました。

待つこと30分弱、鍵屋さんが到着。

淡い色のセーターを着たおじさんが到着。ガチャンガチャンと何度か回すも開かないので、鍵屋さんと管理人さん二人でひたすらドアを蹴りまくります。

あまりの音にお隣さんも何事かと出てきて、す、すみません…という目線を返します。

どうやらこのままでは開かず、鍵穴自体を取る必要があるとのこと。

Google翻訳で管理人さんの言葉を訳したところ、

「いくらかかるかは分かりません」

「決めるのはあなたです」

 

いやいやいや、責任重大!!!

 

決めるのはあなたですといっても、窓も閉めているし他に手段はありません。

夫からは保険があるからお金は大丈夫とメッセージが来ていたので、「Si」(Yes)と返してそのまま進めてもらいます。

 

それから電動ドリルを投入。

ウイーーーーーーーーーーーーーーーーーン

ウイーーーーーーーーーーーーーーーーーン

ウイーーーーーーーーーーーーーーーーーン

耳をつんざく音に、火花が散ったり煙が出たり。

これは大事だぞ…

何度も電動ドリルを回すも開かず、おじさんはゼーハーしながら「Muy fuerte」と一言。調べるととても強い、という意味でした。思ったより鍵が強かったようです。

そして1時間たたないくらいで「ほかのツールを持っている同僚を呼ぶ。あなたはゴールにいる。」(Google翻訳)と言って退散。

あなたはゴールにいるってどういうことだ…

もうすぐ開くということか…

 

ひとまず同僚を待ちます。

ちなみに、その間私はドアの前で、管理人さんが持ってきてくれた椅子に座っていました。

スマホをいじっている間に鍵屋②登場です。

こちらは現場系の雰囲気。鍵屋のTシャツを着ています。

再び電動ドリル登場。

鍵穴に針金を通したり、モニターで鍵穴内部の様子を伺ったりもしていました。

何度も何度も電動ドリルで穴を開け、ついに鍵穴が取れ、家の内部が見えるところまで来ました。

いよいよ開くか?

洗濯機を回しっぱなしで来たので、早く干したいなと思いつつ様子を伺います。

しかし、いっこうにドアは開きません。

そのうちドアの下部や上部にも穴を開け始めました。

 

ええええ…

 

このドア、これからどうやって修復するの?

疑問に思いGoogle翻訳を通して聞くと、「別のドアを持ってくる」とのこと。

Hoy?(今日?)と聞くとHoyとの返事。

本当に今日来るのかな…ドアだけ開いて閉められなかったら困るよ…

 

そうこうしているうちに自分のお昼も食べないまま娘のお迎えの時間になりました。

Tengo que ir a la escuela」(学校に行かないといけない)と管理人さんに伝えると、ドア修理は見ていてくれるとのことだったので、ひとまずお迎えへ。

急いで帰ってみると、ドアが開いている!!!!!

良かった~!!!

その後、どこからか新しいドアを持ってきて取り付けていました。

どこから持ってきたのかは謎です。

取り付けるのもかなり大変そうで、何度も壁にドリルで穴を開けながら微修正していました。

ここで鍵屋①も戻ってきて、鍵屋①②と管理人さんの3人態勢でした。

結局全て完了したのは鍵屋到着から5時間半後。

鍵屋さん、管理人さんも大変お疲れ様でした。

「いやぁ本当に大変でしたね、お疲れ様でした」と全力で労いを伝えたかったのですが、私の拙いスペイン語だと「Muchas gracious~!!」(とってもありがとうー!!)としか伝えられませんでした。ちょっと残念です。

私は椅子に座ってスマホTwitter見たり課題のReading読みながら待っていただけでしたが、なんだかひどく疲れた1日でした。

冬や夜間ではなく、私が一人の朝の時間でまだ良かったです。

時系列のまとめはこんな感じです。

9時半:帰宅

10時:鍵屋①到着

11時:鍵屋②到着

14時:鍵が開く

15時半:新しいドアが取り付けられる

 

学んだ単語はこちら。

強い:fuerte

鍵:llave

鍵屋:cerrajero

 

海外生活、色々ありますね。先日は洗濯機水浸し事件もありました。

アクシデントにもめげず、たくましく生き延びていきたいと思います。

Hasuta luego! (それではまた!) 

娘のインターナショナルスクール選び@スペイン

帯同が決まり一番の懸念が娘の学校探しでした。

どうやって今の学校に決めたかを振り返ってみます。

1.学校選定までのタイムスケジュール

2月:赴任前教育セミナーに参加

3月:リサーチ&各学校への問合せ開始

モンテッソーリスクール①のバーチャルツアーに参加

4月:各学校および在校生保護者との面談

・海外子女教育振興財団との面談

アメリカンインターナショナルスクールのアドミッションと面談

・ブリティッシュスクールのアドミッションと面談

・IB系インターナショナルスクールのアドミッションと面談

モンテッソーリスクール②のアドミッションと面談&バーチャルツアー

・在校生保護者とのオンライン面談×2校

5月:検討~決定

・上記のうち1校に申し込む旨を伝え、他の学校にはお断りの連絡をする

こんな流れでした。

そもそも早めにコンタクトを取ったのは、「インターは4月くらいには枠が埋まる」との情報を赴任前教育セミナーで得ていたからでした。

実際にコンタクトした学校の枠は連絡時点ではどれも空いていたので、早めにコンタクトしておいて良かったと思います。(ただし、うち1校は長期滞在者優先ということでお断りされました。)

余談ですが、上記の「アドミッションと面談」の中ではこちらの聞きたいことを確認する以外に、「子どもはどんな子どもで、どんな遊びが好きか」「子どもの英語力はどのくらいか」という質問や、ある学校では「どんな教育方針か」まで聞かれるところもありました。

面談後の申込は書類での申し込みになるので、面談を通じてどんな家庭なのか、どんな子どもなのか学校側でも把握したいという意思を感じました。

2.選択のポイント

そもそも日本人学校かインターか、というところでも悩んだのですが、色々な方に相談した結果2年間インターに行くことによる日本語の遅れは取り戻せそうであり、それよりも多様性のある環境に身を置き英語力も身に付いたら良いな、ということでインターに決めました。

インターの中では「モンテッソーリ」「アメリカン」「ブリティッシュ」「IB(国際バカロレア)」と様々な学校があり、どの教育環境も良さそうだと感じました。

ただ、幼児期の2年間を過ごすのに、そのどれかで過ごすことが他の学校で過ごすことに比べて著しく変わるかというと、そうではないのではないかという気もしました。

そう考えた時、一番大切なのは親子が馴染みやすく、かつ帰国後スムーズに日本での園生活に復帰できることだ、という結論に至りました。

最終的には、できるだけローカルが少なく(ローカルが多いと子どもたちがスペイン語で会話することが多いそう)、日本で過ごした保育園に雰囲気が近く、アドミッションとのやり取りを通じ、ここならしっかり面倒を見てもらえそうだと思えた学校に決めました。

そのほか、面談時点で席が確保できていたこと、費用や通学時間などの面でもちょうど良かったという理由もあります。

3~5月はとにかく学校選びで毎日気をもんでいたので、決まった時にはかなり安堵しました。

 

実際通ってみてどうかというと、1週目の朝は他のお友達につられて泣いていましたが、2週目からはスーっと部屋に入り色んなアクティビティを楽しんでいるようです。

英語圏のインターで子どもたちも英語が初めてのノンネイティブが多い為、友達が英語で会話していてついていけない…ということもなさそうで、それはそれで英語初心者の娘にとっては良かったのかなと思います。

これから約2年間、学校生活を楽しんでくれれば良いなと思います。

 

 

スペイン人の時間感覚

スペイン人は時間にルーズだという先入観がありました。

南米に住んでいる人が「パーティーの開始時間ぴったりに着いている人はおらず、たいてい1~2時間は遅れてくる」と話していたからです。

英語で「in time(時間内に)」と「on time(時間ぴったりに)」という言い方がありますが、完全に後者である自分にとってスペイン人の時間間隔は都合が良いなと考えていました。

実際、家に入居してから「〇〇時に訪問する」との管理人が守られたことはほとんどなく、たいていずれ込むか場合によっては翌日以降に来ることもしばしば。

ところがそんなある日。

インターネットの設定のために業者の来訪予定が10時だったので、まあ1012時の間に来るかなと夫婦で話をしていました。

ところが外出先から戻るバスが遅れ105分に帰宅したとき、すでに業者は帰ってしまったあと。

管理人によると、15分前に来て帰っていったとのこと。

いやいやいや、早すぎるでしょう!

スペイン人にしては珍しいなと失礼なことを考えていると、数時間後に再度訪問してくれました。(ただし、ケーブルを忘れたとのことでまた翌日来ることになりましたが…)

スペイン人は時間にルーズだと決めつけるのは良くないなと思いなおす機会になりました。

そもそも国民性といっても100人が100人同じ傾向を持つわけではないですからね。

いや、スペイン人は時間にルーズなのではなく時間に対してマイペースなのかもしれません。

「ルーズ」というとネガティブな響きがありますが、「マイペース」というと少しニュートラルな響きがします。

これからもしばしば時間通りに物事が進まないことがあると思いますが、そんな時は「スペイン人はマイペース」と心しておこうと思います。

 

スペインでAmazonを使ってみた~アカウント作成から商品受領まで~

日本にいるときはAmazon Prime会員でAmazonのヘビーユーザーでした。

スペインに到着してから何かと物入りの中、子連れでショッピングするのも大変だと思いスペインのアマゾン(Amazon.es)のアカウントを開設することにしました。

商品受け取りまでかなり難航したので、誰かの参考になるかもしれないと思い記録しておきます。

1.アカウント作成まで

まず、アカウントを作るまでに時間がかかりました。

スマホからAmazon.esのアカウント作成ページに行き、氏名や住所を入力し、最後に登録者が人間であることを確認するページが現れます。

その内容が、なんとスペイン語でのリスニングだったのです!

おそらくスペイン語が分かる人であれば極めて簡単であろうアナウンスが流れ、どうやら会話に出てきた人の数を答えるようなのだが、全く分かりません。

3人出てきたのでおそらく「tres」が正解なのだろうと思うのですが、入力してもはじかれます。こんなところで躓くとは。

翌日、今度はスマホからではなくPCからアクセスすることにしました。

今度は人間であることを確認するページが、リスニングではなく複数の写真の中から銀河を選ぶというものでした。(もちろん全てスペイン語なのでいちいち翻訳しながら進めていきます。)

これなら分かる!ほっとしてアカウント作成完了。

2.商品購入までのトラブル

今度は商品購入です。水切りラックを買いたかったので、まずは該当するスペイン語を調べて検索窓に入れて、商品をカートに入れます。

支払いの画面に進み、クレジットカード情報を入力。

購入するとすぐにカード発行元のプレスティアから「支払いがされました」と来たので安心していたら、数分後に「返金されました」とのメールが来ました。

なぜだろう?Amazonからも返金されますとのメールが入っていました。

よく分からないまま再度購入すると、今度は「あなたのアカウントは停止されました」とのメールを受領。な、なんだって!?

アカウント停止をうたう詐欺メールが数多くあるというのをネットで見るも、メール発行元はAmazon.esだしAmazon.esアカウントにログインしても「アカウントはペンディングです」という表示が出るのでどうやら詐欺ではなさそう。

よくよく見ると、アカウントを再開するには住所とカード番号が確認できる請求書が必要と記載があります。

そんな請求書はないため、カード発送時に受領したカード番号が記載されている書類の抜粋と、住民票の住所ページを写真で取り、Amazonから指定のフォームに添付して送付。

翌日、アカウントは無事復活されました。やれやれ。

3.商品の受領方法

Amazon.esでは再配達手続きが面倒との口コミを見て、初回は近くのアマゾンロッカーでの受け取りに指定。

ロッカーに行き指定の番号を入力すると、水切りラックの入った段ボールが中に入っていました。

よかった!しかし、ロッカーから自宅までアマゾンの段ボールを運んでいると、こんな人他にいないよな…と若干恥ずかしい気持ちにもなった。みんなどうやって使っているのだろう。

2回目は自宅を配達先に指定。ある日外出して帰宅すると「14時に配達しましたがいませんでした」とのメールがAmazonから入っていました。

再配達か…と気をもんでいると電話が来て、「アマゾンだけど、今〇〇通り(私の住所)
にいるわ」とスペイン語でいうので、「今家にいるので行きます!」と片言のスペイン語で返してマンションの入り口まで降りて行きました。

配達員のお姉さんがいて、無事荷物を受け取ることができました。

その日にまた巡回してくれるとはありがたい。

3回目も自宅を配送先に指定。ある日帰宅すると、ドアの入口のところに段ボールが置いてありました。

中身が水で重いからか、置き配されていました。別の日に夫が頼んだ荷物も入口に置いてあったので、不在時に持ち帰る配達員もいれば、置き配する配達員もいるということかもしれません。

確実に受け取りたいものや軽いものはアマゾンロッカー、重いもの(水など)は自宅配送というように使い分けていこうと思います。

ちなみに配送日数はものによって異なりますが、Primeだと翌日配送もあるようです。

スペインでもAmazonにお世話になろうと思います。