スペイン人の時間感覚
スペイン人は時間にルーズだという先入観がありました。
南米に住んでいる人が「パーティーの開始時間ぴったりに着いている人はおらず、たいてい1~2時間は遅れてくる」と話していたからです。
英語で「in time(時間内に)」と「on time(時間ぴったりに)」という言い方がありますが、完全に後者である自分にとってスペイン人の時間間隔は都合が良いなと考えていました。
実際、家に入居してから「〇〇時に訪問する」との管理人が守られたことはほとんどなく、たいていずれ込むか場合によっては翌日以降に来ることもしばしば。
ところがそんなある日。
インターネットの設定のために業者の来訪予定が10時だったので、まあ10~12時の間に来るかなと夫婦で話をしていました。
ところが外出先から戻るバスが遅れ10時5分に帰宅したとき、すでに業者は帰ってしまったあと。
管理人によると、15分前に来て帰っていったとのこと。
いやいやいや、早すぎるでしょう!
スペイン人にしては珍しいなと失礼なことを考えていると、数時間後に再度訪問してくれました。(ただし、ケーブルを忘れたとのことでまた翌日来ることになりましたが…)
スペイン人は時間にルーズだと決めつけるのは良くないなと思いなおす機会になりました。
そもそも国民性といっても100人が100人同じ傾向を持つわけではないですからね。
いや、スペイン人は時間にルーズなのではなく時間に対してマイペースなのかもしれません。
「ルーズ」というとネガティブな響きがありますが、「マイペース」というと少しニュートラルな響きがします。
これからもしばしば時間通りに物事が進まないことがあると思いますが、そんな時は「スペイン人はマイペース」と心しておこうと思います。