スペインMBA子連れ帯同中

スペイン帯同妻兼学生の生活&子育てブログ

スペイン・バルセロナでスマホのスリにあった話

先日購入して3か月のGoogle Pixel 7aスマホをすられてしまいました。

反省を込めて記事に残しておきます。

目次

1.スリの被害状況

平日朝、ストラップを首にかけた状態のスマホをリュックの横ポケットに入れ、ポッドキャストを聞きながら道を歩いていました。

語学学校に向かうため地下鉄の入り口を通り、ホームに向かう階段でのこと。

聞いていたポッドキャストの音量が急にあがったのでスマホを取り出そうとストラップを手繰り寄せたところ、ストラップの先のスマホがない!

周りには人もおらず、スマホも見当たりません。

階段を駆け上り、来た道を戻りますがやはりスマホは見当たりません。

瞬時に「あ、これは盗られたな、絶対に返ってこないな」と悟りました。

駅員さんに「スマホがない!ない!」と伝えると、スマホを貸してくれて位置検索をさせてくれました。

けれども位置は出ず、電話をかけても繋がりません。

駅員さんはメトロの遺失物問いあわせのホームページのアドレス(www.tmb.cat)を紙に書いて渡してくれましたが、きっとこれはもう帰ってこないだろうなと思いました。

2.スリ被害の事後対応

その日は語学学校に行くのは諦めて一旦家に帰宅しました。

位置検索をするもやはりつながらず、「スマホ 紛失 対策」で検索し、Googleのアカウントからログアウトし、Googleで保存しておいたクレジットカード番号を削除しました。

念のため金融機関のパスワードも変更しました。

怖かったのはGoogleからの通知で「誰かがアカウントにアクセスしようとしました」と出たこと。

画面ロックがかかっていたはずなのに、突破したのかポッドキャストを聞いていたのでまだロックがかかっていなかったのか…すぐに「保護する」ボタンを押しました。

その後スペインのSIMの再発行の為Vodafoneの店舗へ。

元々購入したお店のあったデパートに行ったところ、ちょうど先週閉店したとのことで、別の店舗へ。

スマホを持っており、デパートのWifiに繋げ、店舗を調べることができたので助かりました。

店舗へ行くと、SIM購入時は私ではなく夫名義で購入していた為、夫がいないと再発行できないとのこと。

連絡用の電話番号を教えてもらい、夫からこの番号に電話して再発行を依頼するように言われました。

(ちなみに、お店の人とのやり取りははじめスペイン語でしたが、私の理解度が乏しく最後は英語で対応してくれました。)

その後、夫に電話を依頼しましたが「スペイン語の自動音声でよく分からなかった」と言われ、自分で対応することにしました。

夫のNIE番号を手元に控えて電話をかけ、購入したSIMの電話番号と夫のNIE番号を伝えたところ、「あとは3営業日で配達するから待っていて」とのことでした。

(こちらもやり取りはスペイン語で、電話番号と夫のNIE番号までスペイン語で伝えたつもりでしたが、NIE番号のアルファベットがうまく通じず、最後は英語でのやり取りとなりちょっと残念でした。)

3.WhatsAppLINEの復元

XInstagramなどはパスワードさえわかれば再度ログインできたのですが、困ったのはWhatsAppLINEの復元。

WhatsAppの復元

WhatsAppは元々日本の番号で登録しており、日本のSIMは手元にあったのでそれを入れたものの、なぜかショートメッセージの受信ができず、アカウントの認証ができませんでした。(おそらく国際ローミングの手続きをしていなかった為だと思われます。)

なので、結局WhatsAppは再発行されたSIM2日後に到着)受領後スペインの電話番号でアカウントを作成しました。

幸い連絡先に登録していた人も多く、知人経由で入っていたグループにも再加入することができました。

LINEの復元

LINEもショートメッセージでの認証ができず、困っていました。

スペインの番号で認証しようとしても、引継ぎコードをLINEアカウントの方に送信されてしまい、いやいやLINEに入れないんだから見られないよ…という状況でした。

結局、問合せフォームに連絡し、メールアドレス、アカウント名、プロフィール画像の詳細をフォームに入力し、即日アカウント確認、引継ぎの認証を一時的にスキップしてもらう処置を取ってもらい、無事ログインすることができました。

心配していたトーク履歴も全て残っており、スマホ紛失後に受領していたメッセージも見ることができました。

トーク履歴のバックアップ設定は1週間に一度になっていたので、なぜ最新のトーク履歴も残っていたのかは不明ですが、設定から「トーク履歴のバックアップ」をオンにしておくと後々役立つかもしれません。

4.警察へのレポート提出

さて、迷ったのは警察に被害届を出すかどうかです。

夫に確認したところ、海外旅行ではなく滞在中であること、スマホ購入後60日を経過していることから、下りる保険はなさそうだということが判明しました。

けれど、調べるとスマホには固有の番号(IMEI番号)があり、警察がその番号を管理し、盗難されたスマホかどうかが分かるそうなので、「盗難されたスマホ」として登録してもらうため届け出ることにしました。

なお、スリ集団が逮捕されてスマホが返ってきたケースもあるそうです。

被害届の提出方法ですが、調べるとオンラインでのフォームがあることを見つけたので、オンラインで報告することにしました。

サイト:Report of theft. gencat.cat

https://mossos.gencat.cat/ca/temes/denuncies/

それによると、レポート提出後72時間以内に警察署にいってレポートにサインする必要があるとのこと。

警察署に行くのにもオンラインで事前予約推奨と書いてあったので予約フォームを見てみましたが、深夜・早朝含むほぼ一日中45分おきに枠があり、直近の2日間くらいはどの警察も予約でいっぱいで、中々良い時間帯がなく、予約なしで訪問することにしました。

警察署は一番近所の、観光地ではなく住宅地にある警察へ行きました。

12時間の待ち時間を覚悟して行きましたが、9時半前に行った時には手続きしている人がいるだけで待っている人はおらず、5分と経たないうちに自分の番が来ました。

オンラインでレポートを提出していたにもかかわらず、新しくフォームを渡され、結局そこに同じ内容を記載することになりました。盗難した物品の詳細を記入する欄があり、若干情報量はこちらのフォームの方が多いようでした。

オンラインレポートの意味・・・???となりましたが、文句をいうスペイン語力もないので黙って入力しました。

途中で「ingles?」(英語話せる?)と聞かれましたが、この日は結局スペイン語だけでなんとかなりました。

(フォームは英語併記なので、スペイン語力がなくてもさほど問題ないと思います。)

書類に記載して、最後コピーをもらって終了。言わなくても渡してくれると思いますが、「Copia?」といってコピーを持って帰りましょう。保険などの申請がある人にはこれが使えるはずです。

5.今後のスリ対策

今回の教訓は、スマホを体の外に見えるところで持ち歩かない!ということ。

すられた後に街を歩いている人を観察しましたが、スマホを持って歩いている人はいても、スマホが外から見える状態で持ち歩いている人はほぼ見ませんでした。皆さん、カバンの中かポケットの奥にしまっています。

おそらく、私のスマホは慌てて突っ込んだ為、ポケットからはみ出していたのだろうと思います。

ストラップから外れたことに全く気が付かなったので、改札口周辺の人混みの中でうまくやられたか、取れて落ちたのかいずれかだろうと思います。

教訓を生かし、今はコートの下や洋服の下など、物理的に簡単には手が触れないところに入れるようにしました。

カバンの奥に入れるというのも手ですが、私はストラップ付でスマホを持ち歩いており、カバンの奥にしまうというのは若干億劫なので、身体に密着させることにしました。

住宅地でスマホを手に持っていたらすられたという話も聞くので、持って歩くのもあまりよくなさそうです。

6.スマホの紛失対策

これをやっておいて良かった、やった方が良かったことを書いておきます。

Google photoのバックアップを取っておく

 Googleアカウントの容量を節約するために旧スマホ経由バックアップ(旧スマホからだと無制限にバックアップ可能)しているのですが、すられる3日前くらいにバックアップを取っており、直前の娘の誕生日やプラハ旅行の写真が全部無事だったのは良かったです。

WhatsAppPCと連携させておく

 これをしておけばWhatsAppも新アカウントにすることなく継続利用できたかと思います。 

LINEGoogleと連携させておく

 これをしておけば引継ぎがもう少しスムーズだったかもしれません。

7.おわりに

長々と体験談を語りましたが、バルセロナにスリが多いというのはきっとその通りです。

これまで私は被害にあいませんでしたが、今回はじめて実被害が出ただけで、その下には多くの未遂事件があったのだろうと思います。

どうか皆さんも気を付けてください!!

そして、もし同じようにスマホを盗られてこのページを読んでいる方がいたら、どうか気落ちせず、少しずつ前を向いてくださいとお伝えしたいです。命より大事なものはありません。

 

Hasta pronto!(また近いうちに!)