せっかくなのでアート教育に繋がればよいなと思いながら準備、訪問をしたのでその記録です。
<目次>
1.訪問前の予習
美術館訪問前に予習をしておくとより楽しめる、と聞いたので予習をすることにしました。
用意したのはワークシートとピカソの絵本。
ワークシートは実際に美術館・博物館で使われているワークシートを検索して参考にしました。
ピカソの絵本はSNSで持っている方がいらしたアートミニ絵本を購入。
中身を見られないまま購入したらピカソ美術館の所蔵品は入っておらず、娘にはいまいち面白くなかったようで残念でした。
あとは、以前私が訪問した際に購入したポストカードをダイニングテーブルの横に飾っていたので、日々目に入っていたと思います。
私自身の予習としては、ピカソが登場する原田マハの「暗幕のゲルニカ」を事前に読んで行きました。
また、インターネットで「鑑賞教育」「アート教育」といったキーワードを調べ、VTS(Visual Thinking Strategy)を知りました。
VTSとは①何が起こっている?②なぜそう思う?③さらに発見はある?といった問いかけを通じ、思考しながら鑑賞する方法です。
当日はこれを念頭に鑑賞しようと考えていました。
2.訪問当日
ピカソ美術館は毎月第1日曜が無料デーなので、事前に予約をしてから向かいました。
美術館訪問当日の持ち物は、ワークシートと色鉛筆。
色鉛筆は、海外では幼児期から模写をすると聞いていたので持参しました。
美術館入場後ちょっと想定外だったのは、背負っていたリュックを預けないといけなかったこと。
幸い小さな巾着袋を持っていたので最小限の荷物を持ち入場しました。
さて、さっそく絵を観て回ります。
広いので娘を誘導しつつ、ワークシートに載っている絵の前へ。
「あった!〇かく~!」と喜んで〇を書く娘。
〇を書くや否やその場を離れそうになったので、絵に注目させるべく「これは何をしているところだと思う?」と尋ねてみました。
「うーん、歌を歌っているところ!」と娘。
「そうだね~」と頷きながら次の絵へ。
次々に絵を見つけ、〇を書く娘。
やはり、見つけて満足するのか、なかなか絵をじっくり鑑賞する感じにならず、対話どころではなかったというのが正直なところ。
それでも、ピカソ特有の顔のパーツがおかしい絵を見て「目はどこ?おかしいね~!」と話したり、「これは何だろうね~?」など少し話ながら観て回りました。
残念ながらワークシートの中には、日本の美術館に貸し出し中のものや、一時的に展示していないものもありました。
何人かの監視員さんにどこにあるか聞いて「No se(知らん)」と言われたのはちょっとした驚きでした。
所蔵品にはそこまで精通していないものなんですかね。
そうしているうちに最後のゾーンへ。
ベンチが空いていたので、ベンチに座ってワークシートの空欄にお絵描きをしてもらいました。
はじめは模写も考えていましたが、娘にはまだ模写は難しいようで、色鉛筆でお絵描きをしていました。
その後はギフトショップへ。
お気に入りの絵のポストカードを選んでもらおうとしたら、選んだ2枚は家においてあるポストカードと同じ絵。
なんで~??
馴染みがあったので選んだ模様。どんな絵を選ぶか楽しみだったのでちょっと残念。
ショップの子ども向けコーナーもとても充実していて見るのが楽しかったです。
そうしてピカソ美術館訪問は終了。
近くのパンケーキ屋さん(Cremat 11)でパンケーキを食べて帰りました。
(近くのチーズケーキ屋さんJonCakeも美味しくてたまに買って帰ります。)
余談ですが、娘は食べ物が好きなので「美術館に行ってパンケーキを食べようね」と事前に話していたら、「パンケーキたべるー!!」とテンションがあがっていました。
美術館だけだとテンションが上がらない場合は、その後のお楽しみを用意しておくと、子どもも乗り気になるかもしれません。
3.今後に向けて
美術館は2歳代からたまに訪問しており、子どものアート教育というより自分が行きたい所に娘と訪問してきました。
これからも国内外の色々な美術館に行ってみたいと思います。
子どもがまだ小さく、行っても意味がないと思う人もいるかもしれません。
けれど、絵を見る時間が短くとも、子どもは何かしら感じるものがあると思っています。
モンテッソーリ教育においても、子どもは周りの世界の印象を吸収すると言われています。
美しいものに囲まれればそうした印象が子どもの意識に埋め込まれるし、その反対も然りです。
今度は、そうした印象吸収と共に、絵を見ながら対話することも少しずつできたらと思います。
小学館の「はじめての絵画」の図鑑も購入したところなので、図鑑やアート絵本も読みながら、これからもアートに触れていきたいと思います。
それでは。
Hasta pronto!(また近いうちに)