4歳の娘と二人で、6月末に4 泊5日でアイスランドに行きました。レンタカーなしのツアーで巡る旅です。
<目次>
- 1.アイスランドにした理由
- 2.スケジュール
- 3.旅の事前準備
- 4.ホエールウォッチング
- 5.地熱発電所訪問
- 6.ゴールデンサークルツアー
- 7.南海岸ツアー
- 9.宿泊したホテル
- 10.食事
- 11.旅行する人へのアドバイス
- 12.所感
1.アイスランドにした理由
メジャーな旅行地(フランス、イタリア、ギリシャなど)は以前訪問したことがあり、中世の街並みや建造物、美術にはやや飽きてきたので、どこか全然違うところに行きたいと思っていました。
アイスランドは冬にオーロラを見に行くつもりで候補外でしたが、他の国にはなかなかないダイナミックな景色を楽しめると知り、行くことにしました。
2.スケジュール
2023年6月25日から29日の4泊5日で訪問しました。
6/25:バルセロナ→レイキャビク(ケプラヴィーグ国際空港)(Vueling直行便で約5時間)
6/26:ホエールウォッチング&地熱発電所見学&ハックルグリムス教会見学
6/27:ゴールデンサークルツアー
6/28:南海岸ツアー
6/29:ブルーラグーン→ケプラヴィーグ国際空港→バルセロナ
3.旅の事前準備
毎度恒例、旅のしおりを今回も作成しました。温泉や地熱、氷河の仕組みを今一度学び直すことができました。
旅のお供のシールブック、本はこちらです。
地底旅行はアイスランドの火山の火口から地底に下りていく冒険物語なので、現地で読むとより臨場感があり楽しめます。
地球の歩き方Platも持参しました。
事前にアイスランドを舞台にした漫画「北北西に雲と往け」の1,2巻もKindleで読みました。(2巻がアイスランドの主要な観光地を巡る話になっています。)
4.ホエールウォッチング
地球の歩き方に記載されていたEldingという会社のホームページから直接ツアーを予約しました。
当日の朝はまずオフィスに行き、チケットを入手してから乗船しました。防寒着は船内で借りられました。
さて、クジラが見られたかどうかですが…
見えました!尾びれが!少しだけ!(真ん中です)
残念ながら娘はイスで寝たり、起きていても遠すぎてクジラの姿を捕らえることができなかったようです。
写真でよく見るブリーチングは、見られる可能性が20%程度のようです。
ただ、そもそも天候によってはツアーがキャンセルされることもあり(数日後はキャンセルになっていました)、ほんの数秒ですが見られただけでもラッキーだったかなと思います。
ちなみに、アイスランドは日本と同じく商業捕鯨を行っている国で、クジラのステーキが食べられるお店も市内にあります。
ただ、伝統食かどうかは様々な意見があるそうで、あるネットの記事には「観光客向け、主に日本に輸出されている」と記載があって驚きました。そんなこともあり、滞在中クジラ肉は食べませんでした。
5.地熱発電所訪問
今回ぜひ訪問したかった場所ですが、どんなに調べても地熱発電所が入ったツアーを見つけることができませんでした。
アイスランド在住の方にコーディネーターを頼んだら、やはりツアーはないようで「私が車を出します」と言われ、結局全部ツアーは自分で個別手配して地熱発電所はタクシーで行くことにしました。
レイキャビク市内からだと片道約30分、往復で約25,000円かかりました。
1時間の滞在中、メーターをあげずに運転手さんが駐車場で待っていてくれて有難かったです。
発電所に向かう途中、もくもくと煙が立ち上る様子が目に入りました。主な展示は3階にあり、タービンフロアもガラス越しに見ることができます。
ここでは日本製のタービンが活躍しているんです。嬉しいですね。
ちょっとした科学館のように子どもが動かせるものがあったり、塗り絵コーナーがあったり娘も楽しめました。
6.ゴールデンサークルツアー
レイキャビクエクスカーション社のツアーをGuide to Icelandのホームページから予約しました。
一番シンプルな6時間のツアーで、見どころは、地球の境目ギャウ、間欠泉、グトルフォスです。
一番良かったのは間欠泉。
まず着いたら地面からもくもくと湯気が沸いており、水が流れていると思ったら「80~100℃」との立札がありロープで立ち入れないようになっていました。
温泉が流れている様子を初めてみて娘もびっくりした様子でした。
ストロックル間欠泉の迫力も凄かったです。ボコッと音がして、白煙がもうもうと立ち上ります。
娘いわく匂いがとても臭かったとのこと。確かに箱根の大涌谷を思い出させる匂いでした。
グトルフォスでは雨が降っており、強い雨風の中かろうじて滝を見られるところまで歩き、すぐに撤収しました。天気が良ければもっと見ごたえがあっただろうなと思います。
7.南海岸ツアー
本当はヨークルスアゥロン氷河湖のボートツアーに行きたかったのですが、日帰りだと14時間のツアーになってしまうこと、コーディネーターの方に相談した時に「子連れだと大変なので、南海岸ツアーのソウルヘイマヨークトル氷河でも十分だと思いますよ」とお勧めされたので、その氷河が入っている南海岸ツアーをGet your guideから申し込みました。(Bus Travel Iceland社のツアーでした。)
行程としては、朝食休憩→スコガフォス→氷河→ヴィーク昼食休憩→レイネスファラのビーチ→セーリャラントスフォスの10時間ツアーです。
この日は天気も良かったので、素晴らしい景色を堪能することができました。
レイネスファラのビーチでは風が強く、目も開けられないほどでした。
ちょっとした洞窟のような所で風をよけながら、娘は黒い砂で砂遊びをしていました。
最後の訪問地、セーリャラントスフォスの滝は滝の裏側を回れる裏見の滝になっています。
ぜひ行きたかったのですが、戻ってきた人々がものすごいびしょ濡れだったこと、滝に近づいただけでものすごい水しぶきが飛んできて娘も行きたくないと言い、かつ滑ると言われたので、諦めました。
滝つぼを見下ろすと轟音と共に水流が渦巻いていてちょっとした恐怖を覚えました。
右下の棒のように見えるのが人間です。
8.ブルーラグーン
ブルーラグーンは空港から近いので、帰りの便の前に行くのが効率的です。
ブルーラグーンのホームページからレイキャビク市内からのバスおよびブルーラグーンから空港までのバスを予約できるので、そちらを予約して行きました。
観光地化したスパ施設だろうとあまり期待せずに訪問したら、周りは溶岩台地が広がっており、中からも山が見えたりと、思いのほか大地を感じられる場所でした。
娘はプールが好きなので旅行中一番楽しそうでした。子ども用のタオルはないので、持参すると良いと思います。アイスランドは夏でも寒いです。
9.宿泊したホテル
今回はThingholt Apartments from Center Hotelsというアパートホテルに泊まりました。
アイスランドは物価が高いと聞いていたので、外食は最小限にするためキッチン付きのアパートで、アクセスの良いところを探して選びました。ホテルの系列なのも安心感がありました。
https://goo.gl/maps/c7onNMrZmNofTW7S8
受付はおらず、メールで送られてきた暗証番号を入力して建物および部屋に入るタイプでした。
中に入ると掃除のスタッフの方がおり、きちんとメンテナンスされている印象でした。
部屋もきれいで、キッチンには食洗機もついていたのでとても便利でした。
いまいちだったのは、キッチンのシンクも洗面所のシンクも狭かったので衣類を洗うのに少し苦労したこと(多分ランドリーもあったはずですが、面倒で使っていません。)、窓のブラインドがないので一晩中それなりに明るかったことくらいでしょうか。(アイスランドの夏は太陽がほとんど沈まないので)
食材は150m先のスーパーKronanで調達しました。
スペインからもお米、パン、スナック、塩、缶詰を持参しました。(塩は部屋にも置いてありました)
オリーブ油のミニボトルも持ってくれば良かったです。
10.食事
ツアーの昼食時間は少ないと聞いていたので、前日にスーパーでサンドイッチを購入して持参して食べました。
夜は3日間自炊しましたが、最終日だけはお疲れ様ということでバス停近くのレストランで食事をしました。
スープがメインのお店で、アイスランドではわりとリーズナブルでした。(スープが2500円、ビールで1500円程度)
https://goo.gl/maps/dffk7mDGTgPpTaRBA
11.旅行する人へのアドバイス
①防寒対策
私たちが訪れた6月末はかなり涼しく、涼しいを通り越して寒いこともありました。
雨風が強いこともあるので、防水性のフード付き上着があると良いです。
薄手のダウンにニット帽を被っている人も結構いました。
②ツアー選び
Guide to Icelandはサイトが分かりやすくツアーも豊富ですが、結局は現地のツアー会社から最終的なバウチャーが発行されるので、ある程度目星がついたら直接現地の会社に予約した方がいいです。
ゴールデンサークルツアーではGuide to Icelandからのバウチャーにピックアップ場所の記載がなく、結局現地の会社に連絡して正式なバウチャーを送ってもらいました。
また、Guide to Icelandで南海岸ツアーを申し込んだ際、4歳児を選ぶ欄がなかったので無料だと思い込み申し込んだ後に確認したら、大人の7割くらいの金額が提示され、Get your guideの安いツアーに変更する為キャンセルしたところ、リファンド手続きが完了したはずなのに2か月近く返金がないままです。
総じてイマイチな印象でした。
③現金の要否
今回の旅で現金は使いませんでした。アイスランドは独自の通貨の為、両替して余っても勿体ないので両替する場合も最小限にした方が良いと思います。
12.所感
アイスランドを旅行してみて、地球の偉大なる歴史を感じることができました。
レイキャビクのこじんまりとした街並みを見ると、高層ビルが立ち並び鉄道網が複雑に張り巡らされた東京がいかに特異かがよく分かります。
また、アイスランドのエネルギーの7割は水力、3割が地熱で賄われており、火力と原子力に頼る日本のエネルギー状況について疑問を抱きました。
私は今大学院でSustainabilityを学んでおり、自然を生かし、自然と共生するという意味においてアイスランドはSustainabilityを体現している国であり、学ぶところが多いなと感じました。
温泉が湧き出ているのを見たり雄大な滝や氷河を見たり、子どもも地球の神秘に触れることができて良かったと思います。
それでは。
Hasta pronto(また近いうちに)!